差し出す勇気と「人間力」

相手が思ったように応じてくれないとき、 

あなたはどうしますか? 


あなたが思いやりある言動や、 

肯定的な提案などをしているのにも関わらず、 

つれなかったり、 

悪い態度をとったり、 

時には酷いことをあなたに言ったりして、 

あなたが“傷つく”ことが続いたとしたら。 


人間の最も深い悩みというのは、 

とにかく、人間関係に尽きるそうです。 


職場でなら上司や先輩または同僚のこと、

パーソナルなら夫または妻について、

それについで親・子どものこと、

そして交友関係の順での悩みが多いようです。


仕事そのものや、

勉強・技術習得などは、

正しく努力しさえすれば、

結構、成果は出やすい。

けれども、人間関係はそうはいきません。

わたし自身もそれを実感しています。


理屈どおりではないどころか、

時には非常に理不尽で

 “理性的な解決”という落ち着きどころがない

これが、人間関係の特徴です。


人間関係ほど、

「人間力」が試させるものはありません。

ところでこの「人間力」、

人徳とか人格など、持って生まれたものか、

立派な親や家庭に育てられたひとに

備わっているものか、と思っていました。

ところが「人間力」って、

筋肉同様、訓練することが出来るんだ、

ということがわかってきました。


多かれ少なかれ、

わたしたちは「こうあるべき」という考えを持っています。

それは仕事の仕方や考え方、

男女の役割やお金の使い方など、

わたしたちの日々の重要項目だったりします。


「こうあるべき」は、 

まず“自分”に対して適用され、

自分を取り巻く“他人”に対しても適用される。 


「こうあるべき」が二人の間で違った時、 

その時に、最初のハウリングが起こります。

人間関係の難しさは大抵こんなことが発端。 


そうして発生したハウリングから、

相手に対しての否定的な思いが作られ、

その人物に対する“信号”が出るようになる。


顔を見たり、相手の何かの言動で、 

“迂回信号”が出て思わず避けたり 

“攻撃警報”が出て防衛的になったり、

“緊急事態”と認識して猛攻撃に出たりする。 

そうした信号は、理性によるものではなく、

 “脳を走る電気信号”によるものなので、 

反応的で手がつけられなかったりします。


ひとは誰しも人間の機能として、

こうした“システム”を持っています。 

いわゆる、”しくみ”なんです。

自分も他人も、このシステムを搭載しており、

意識してこの時の言動を選択しなければ、 

このシステムがあなたの言動のみならず、 

気持ちや感情などもコントロールするのです。 


人間関係が大変なとき、 

わたしたちは背を向けたくなります。 

関係を解除したいと思うかもしれませんし、 

実際にそうする場合もあるでしょう。 


その時もしも、 

あなたが「あ、これは例のシステムだ」と、

気づくことができて、

相手の言動に巻き込まれることなく、 

相手に「いいもの」を差し出そうとするなら、

少なくとも自分の世界は平和になり、

結構な確率でそれは相手や周囲を好ましく変化させます。 


今日も人生の扉を開いて出会ってくださり、ありがとうございます。 

ザ・ライフアカデミーの大テーマは「ステージを上げる」なんです。  

Mika Nakano Official Blog

軽井沢から、ライフ・文化・自己実現・現実化・コーチング・ピープルビジネスのエッセイをお届けしています。

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