上を向いて歩こう、という歌があった

坂本九(永六輔)の“上を向いて歩こう”を

口ずさむと、泣けてくる。 


そんなことから、わたしがしたいことって、


“上を向いて歩こう” 


というようなことを言いふらすこと

なんじゃないかな、と思ったりしています。


ともすれば、人間、下を向きがちです。 

というか、そのほうが人間にとって自然です。 


空や雲を見てたら、転んだり、怪我をします。

足元を見て注意をはらうと、安全が保たれます。 

だから、自然と、下を向く。 


ところが、下ばかり向いていても、 

怪我をしないだけで、良くはならない。

良くならないどころか、 

余計にあれもこれも気になって、 

ことさら “いい”というふうには、ならない。 


そんななか目立つのは、 

素晴らしいことよりも、 

ちょっと嫌なことだったり、 

心配なことだったり、

大変なことだったりするはずです。 


 “上を向いて歩こう”というのは、

元気を”出す”ことを推奨しているのではなく、

放っておくと、どうしようもなく切ないので、

 “生きる”ことを選択したひとが、

 “気づいたら”していた“意図的な行為” 

だったのではないか、などと思うのです。 



もうひとつ、わたしの涙腺が弱くなるのは、

宮沢賢治のうたです。 


雨ニモマケズ風ニモマケズ 

      : 

サウイフモノニワタシハナリタイ 


共感というもの、 平和というもの、 

そういうものをちゃんと軸にしたなら、 

雨ニモマケズのようなひとになれるの

かもしれない。 


その一方、 

そうはなりきれないわたしなんぞが、 

農民生活をする詩人のそういう唄に触れ、

自分自身の一部を、ふと思い出すことができる。 


自分が作ったり、発見したこともそうですが、

ひとが作ったり、発見したものを、

発展させたり、広めたい。 

人間には、そういう思いもまたあるんですよね。 


 “上を向いて歩こう”を口ずさむと泣けてくる。 

 雨ニモマケズ・・・を思うと胸にくる。 


そんなひとは、 わたしだけではないでしょう。 


来年以降のこれからの日本は、 

経済だけで見ると違うかもしれないけれど、

そういうマインドがあるとするならば、 

そう悪くもならないのじゃないかな。 


終わる年を過去にすると同時に、 

迎える年を手にしていくこの数日、 

そんなことを思ったりしています。 



今日も人生の扉を開いて出会ってくださり、ありがとうございます。 

今年はとにかく、本当にいろいろなことがありました、合掌。 

Mika Nakano Official Blog

軽井沢から、ライフ・文化・自己実現・現実化・コーチング・ピープルビジネスのエッセイをお届けしています。

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