対等性があるコーチング・ないコーチング

コーチングをどこで学んだらいいですか?

そう聞かれると、いつも少しだけ考えます。 


わたしの主宰するザ・ライフアカデミーも、

コーチングをベースとした学びです。 

ちゃんとした資格も習得できるのです。 


でも、学ぶだけでなく、それを人生に

落とし込むまでやるアカデミーなので、

「ちゃちゃっと資格だけ欲しいの」 

というケースでは、敬遠されるかもしれません。


そこで、わたしのアカデミーだけでなく、

コーチ仲間のスクールの情報も提供した上で、

「フィロソフィーや在り方がはっきりしてて、 

教えが結果に結びつくものがいいと思います。」 

と、いうことをお伝えします。 


フィロソフィーや在り方、と言っても、

わかりづらいかもしれません。 


シンプルに言うと、 

そのコーチング(でもなんでも)を教える人た

ちの考え方や、人に対する接し方のことです。


その中でも、大切なことのひとつは、

「対等性」という概念だと思います。 


コーチングは、援助職の中で唯一、「対等性」

により機能が十二分に発揮されるものです。 

“自分より上の人(それがどういう意味であれ)

とのセッションだ”と思った瞬間、

「100%自分自身の本音」ではなく「相手の

期待や意見に沿う」という力学が働くからです。 


けれども、そういう“大事なこと”は、

「コーチング」という定義だけでは、 

まったく規定されていないので、

それは自分で確認するしかありません。



対等性という言葉は難しそうですが、

一般的なことで考えると、 

普段、肌で感じていることだと、わかるはず。


例えば、タクシーの運転手さん。

こちらが申し訳なくなるほど、うやうやしい

態度の方もいれば、「あなた、誰ですか?」

というくらい横柄な態度の方もいます。


お医者さんでも、とても丁寧な方もいるし、

「なんでそんなに威張るの?」っていう方も。 


基本的にじぶんに自信が無ければないほど、

相手より上の立場になりたがるという傾向が、

人間にはあります。だから、対等性って、

言葉で言うほど簡単ではないです。

わたしも、以前は(今と比べたら)

まったくできていなかった、と思います。



ビジネスで成果を出したいだけのコーチング、

上司や会社の利益のために、ひとをうまく

 “活用”しようというだけのものであれば、

対等性などの概念は必要ないかもしれません。

でも、だったら別にコーチングでなくてもいいじゃないか、と思うのです。 


わたしはそういうコーチングは、嫌です。 



ひとには純粋なポテンシャルがあります。

それに本人がアクセスし、

引き出すことを邪魔しなければ、

本人にとっても、会社や社会にとっても、

素晴らしいことだと思うのです。


すべてのひとに潜むパワー、

そのパワーに”本人が”アクセスし、

自分の意思を尊重して、

自分で考え、選択して、

眠ったポテンシャルを目覚めさせる。 


コーチングとは、そういうものであってほしい。


今日も人生の扉を開いて出会ってくださり、ありがとうございます。 

歳とると、上でなくてもいいなぁ〜って、思うんですよね。 

Mika Nakano Official Blog

軽井沢から、ライフ・文化・自己実現・現実化・コーチング・ピープルビジネスのエッセイをお届けしています。

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