Thanks Giving のメインは七面鳥ではない

フォーマルディナーというのは、日本でいうとなんだろう?正月のおせち料理だろうか。


先週の木曜日はアメリカではThanks giving(感謝祭)だった。もともとは豊作を祝うために

家族と共に過ごすというThanks giving dinner(感謝祭の夕食)は、クリスマスに並ぶ二大イベント。

だから、飛行機代がもっとも高騰する日でもある。


クリスマスでまた似たようなことをするのに、

1ヶ月と離れていないこの時期にご苦労なことだなぁ、と日本人のわたしは思ったりもする。


はじめてthanks givingを経験したのは、留学でお世話になったホストファミリーの家。

コース料理になるように親戚中が持ち寄った料理を、みんなで囲む。メインは勿論、七面鳥。

でも、いま考えると七面鳥は脇役だった。

なんと言っても、親戚のおばさん連中が話をするのが、本当のメインだったような気がする。 


アメリカでも日本でも、おとな達は、忙しい。

こうした機会を強制的にでも作らない限り、親戚がつながりを保つ、というようなことが

出来ないのかもしれないのね。


そんなことを考えていたら、中学生の長女が 「もうすぐママの誕生日だね。」と言う。

わたしの誕生日はthanks givingよりクリスマスに近い。そうか、本人以外は意外と迷惑かも

しれないな、と今さらながら気づく。


「誕生日、去年は一緒に居れなかったね。」 

しばらく考えたけれど思い出せない。 

「え〜、そうだったっけ・・・」 

「そうだよ。ママ、東京に行ってたもん。」 


わたし自身にとってこの一年は決して悪い年ではなかった。

けれども、全体のバランスを思うと、何がメインだったのか、という意味で、

わたし自身が今一度、考え直す必要があることを示してくれたような気がした。 


そうか、よし。 

なにかとイベントが多いこれからの季節、 メインは何かをちゃんと意図しよう! 


そう思うと、すぐに出て来たのは、夫との時間。

それから、こどもとの時間。

最後に、家族全員が共に居る場面が出て来た。 


実は、わたし自身、家族とのつながりが薄い。

ごく普通の家だったけれど、家で商売をしていたので、

家族のイベントはほとんどなかった。

そして、今となっては、家族全員で集まることがまったくない。

わたし自身が、thanks giving dinnerに飢えたこどもだったに違いない。 


もしかすると、ひとは家族との関わりにおいて何度かチャンスをもらっているのかもしれない。


最初は、生まれ育つ家での“こども”として。 

二度目は、成人してからパートナーと作る家庭。 

三度目は、もしこどもが居て、そのこどもが家庭を作ったら、その家族との関わりを通して。


わたしは結婚して、夫の2人のこどもと四人家族になった。そして、3年前に娘が生まれて

五人家族になった。 


Thanks givingであろうと、誕生日であろうと、それが機会になれば、いい。

家族や大切な人とつながる機会にしよう。 


今日も人生の扉を開いて出会ってくださり、ありがとうございます。 

Thanks giving〜感謝を与える〜、考えてみれば、素敵なコンセプトだわ。  


Mika Nakano Official Blog

軽井沢から、ライフ・文化・自己実現・現実化・コーチング・ピープルビジネスのエッセイをお届けしています。

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